前々から・・・やっぱり、熱帯魚ブログのリンクに並ぶもの。
それは・・・CRS。
エビの王者とよばれ(誰が呼んだ)そのバンドの種類は数百におよび(んなわけねーだろ)めずらしいものはその値段をはるか上空まで跳ね上がらせる(おーげさな)・・・。
そんなCRSを、私が手に入れるなどというのはムリというものがある。
だって月々使えるのはせいぜい600円、CRSの値段は安いものでも900円はくだらない。
その上、ソイル、ウィローモス、隠れ家などといったものをそろえねばならないのだ。
それを、この金のないキリュウがどうしろというのか・・・。
先日、前回紹介した、珍しいクラウンローチのいた店へ、キリュウは向かった。
無論、キリュウはペット売り場を突っ切り、熱帯魚の水槽が並ぶ場所へ駆ける。
クラウンローチやガラ・ルファが並ぶのを見て、キリュウは心躍らせて駆け回る。
その駆け回るとき、ふと脇を見て見つけたもの。
「クリスタルレッドビーシュリンプ
特価 780円 」
あのCRSが、あの980円のCRSが、今目の前に並んでいる。
小さな、赤身の多いエビたちがちょろちょろと私の前を横切り、ウィローモスをついばむ。
財布を開く。――数百円。CRSはおろかウィローモスも買えない。
ひとまず、キリュウはその場を後にした・・・。
そして、昨日。
引越しをし、水槽をあらためたキリュウ。そのペットショップにむかうキリュウの財布の中には、水槽を買った残りの1000円が入っていた。
クラウンローチを買うか、コリドラスを買うか、ガラ・ルファを買うか、――そのときのキリュウは、CRSなどは考えていなかった。
前回と同じく駆け回る。ふとCRSのコーナーに差し掛かった。
・・・すると。
「クリスタルレッドビーシュリンプ
大特価 500円 」
「特価」に「大」がついて「大特価」となって、あの手も及ばなかった値段は、今、潤っている財布の中の金で二匹買える値段であった。
クラウンローチと、コリドラスと、ガラ・ルファが渦巻いていたキリュウの頭からその考えが栓の抜けたように空になり、そこに新たな「CRS」という考えが満たしていった。
――キリュウは、CRSがほしくなったのである。
そのペットショップから出てきたとき、キリュウは袋を二つ持っていた。
ひとつは、大きな袋。
ひとつは、小さな袋。
大なり小なり、どちらかに、魚か、もしくはCRSが入っているのは明らかである。
しかし、大きな袋には紙袋がひとつ入り、小さな袋には小さなパックのようなものがひとつしか入っていない。ソイルの影が見当たらないのだ。そして、CRSのためのエサが、隠れ家が――
キリュウはいったい何を買ったのだろうか。
続く。
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